一般廃棄物収集運搬許可を返上しました(3/31)
年度が切り替わるということは出会いを意味することが多いわけですが、言い換えると、別れを意味することでもあるというのはよく言われる話です。
朝来まちづくり機構としても、2022年度いっぱいで手放す事業があります。それは、一般廃棄物収集運搬許可による空き家の片付け代行の事業です。
朝来まちづくり機構にとって、一般廃棄物の収集運搬というのは自主事業として最初に手掛けたものであるのと同時に、当初、朝来市の空き家の問題解決のための方法の一つとして選んだものでした。
最初に許可を取ったのは2017年度、そこからこの2022年度まで色々な物件に関わらせていただたと感じています。
せっかくなので、振り返りもかねて、この6年間の廃棄量についてまとめてみます。
| 年度 | 廃棄量/㎏ |
| 2017年度 | 6,710 |
| 2018年度 | 5,080 |
| 2019年度 | 7,600 |
| 2020年度 | 18,200 |
| 2021年度 | 8,940 |
| 2022年度 | 1,790 |
それにしても、我々のような小さい事業者だけで6年間でトータル48.3トンも廃棄したということは、全市的に考えたらいかに多いかということを考えさせられます。
次に廃棄した後の結果について、書ける範囲で書いてみます。
実際に我々が作業に入らせていただいた後は、空き家バンクに登録、体験住宅に登録、一棟貸しの宿にリノベーション・・・など、その後はなんらかの活用されることとなる物件がほとんどだったように思います(廃棄後解体となった物件は多くなかったように思います)。
地域の問題となりがちな空き家が価値を取り戻し、移住定住人口や交流人口にプラスに作用することに役に立てたと考えるのであれば、単純な経済的な視点以外の価値があったような気がします。
ただ、その一方で考えさせられることもたくさんありました。それは、廃棄する物の内容です。
ほとんどの物件で言えることですが、空き家ができるということはその家が住居としての「機能がなくなる」から空いてしまうのではなく、「それまで住んでいた人にとって住み続ける必要がなくなる」から空いてしまうのだと考えています。例えば、それまで独りで住んでいた高齢のご家族が別の場所に移らなければならない状況になるなど・・・。
つまり、住居としての機能が残っているのと同時に、そこになる家財や生活用品も使えるものがたくさんあるということです。でも、これらは、次に入られる方によっては無用の長物となってしまいます。上に書いた廃棄量の中にはそういった、「使えるけども不要な物」がたくさんあったような気がします。
ちょっと古いデータですが、朝来市内の空き家(長期不在の住宅)の件数は平成25年時点で1,540軒だと言われており、それらの中にも同じように不用品があって同じように処分する必要があるとすればいったい何トンになるのか・・・考えただけでぞっとするような気がします。
いずれにせよ、このような事業を行ったことで大量生産大量廃棄するという世の中の仕組みについて自分事として問題を感じるきっかけになった気がします。なので、空き家の問題が改善していくことと同時に、必要なものだけを買い、大切にするという認識が広がればよいと思います。


